クロスバイクにビンディングペダルは必要?メリット・デメリット・おすすめ

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街乗りが多いクロスバイクにビンディングペダルは必要なのか

通勤・通学、買い物から週末のサイクリングまで幅広く活躍するクロスバイクですが、主に街乗りで使っている方が多いようです。

ロードバイクよりカジュアル感覚で乗るクロスバイクなので、利便性がいいフラットペダルのまま乗っているかもしれません。

しかしビンディングペダルに交換すると今までとは違ったクロスバイクの楽しみ方が見えてきます。

そこで今回はクロスバイク初心者が知りたいビンディングペダルメリットデメリットおすすめを紹介していきます。

クロスバイクにビンディングペダルは必要?メリット・デメリット・おすすめ

ビンディングペダルのメリット

ペダリング効率が向上する

ビンディングペダルは専用のビンディングシューズを使うことでペダルとシューズを固定します。

フラットペダルの場合はペダルを踏んだときだけクランクに入力しますが、ビンディングペダル+ビンディングシューズを使うと足を引き上げる「引き足」も推進力として利用できるのでペダリング効率が格段に向上します。

足が疲れにくくなる

ビンディングペダルを使うと足全体の筋肉を使うようになるので疲れにくくなります。

特にロングライドにおける疲労度は、フラットペダルとは比較にならないほど低いです。

坂が楽になる

ペダリング効率が向上して足が疲れにくくなると坂を上るのが楽になります。

今まで苦労してペダルを踏みつけて上っていた坂も、ビンディングペダルを使えばクルクルとペダルを回せるようになります。

ビンディングペダルのデメリット

立ちゴケする確率が高くなる

固定されたビンディングペダルとビンディングシューズを外すときは、かかとをひねってクリートを外します。

しかし脱着に慣れていなかったり、不意の飛び出しなどでクリートを外すのが間に合わなかったりすると、そのまま転倒してしまう「立ちゴケ」で痛い目に遭うことがあります。

立ちゴケをすると恥ずかしいだけでなくて、怪我をしたりクロスバイクにダメージを負うことがあります。

ストップ&ゴーが面倒になる

信号や一時停止で停止するときはクリートを脱着しなければなりません。

郊外ならまだしも信号が多い街中では、ひんぱんなクリートの脱着は意外と面倒に感じます。

慣れないうちはクリートをペダルにはめることがとても面倒に思うかもしれません。

自転車を降りて歩くのが不便になる

ロードバイクで使われるSPD-SLと違って、クロスバイクで人気のSPDは歩行可能なビンディングシューズです。

しかしあくまでも「歩くことができる」シューズであって、普通の靴のように歩き回ることを想定していません。

基本的にビンディングシューズを履いているときは歩かないか、歩くときは普通の靴に履き替える必要があります。

クロスバイクにビンディングペダルを使うのは条件次第

ロードバイクのように完全なスポーツ自転車とは違って、クロスバイクは街乗りや普段使いでも活躍する自転車です。

ビンディングペダルを付ければ楽に速く走れるメリットがありますが、頻繁にストップ&ゴーが連続する街乗りでは面倒なうえに、立ちゴケして怪我をするリスクが高まってしまいます。

クロスバイクにビンディングペダルを付けると見た目が一気にレーシーになるので、ファッション感覚で付ける人がいますが、これはおすすめできません。

週末にロングライドに出掛けることが多かったり、街中のチョイ乗りはあまりしないようならクロスバイクにビンディングペダルを付けてもいいでしょう。

クロスバイクにおすすめなSPDペダル

普通の靴で本格的なSPDペダルを踏むと違和感を感じてしまいます。

普段はフラットペダルで、サイクリングに出掛けるときだけSPDペダルに交換する方法もありますが、面倒なので現実的とはいえません。

普通の靴とビンディングシューズの両方で乗りたい人におすすめなのが「SPDクリート付ペダル」です。

SPDクリート付ペダル

クロスバイクにビンディングペダルは必要?メリット・デメリット・おすすめ

SPDクリート付ペダルは片面がSPD、反対面がフラットペダルになっているので、普通の靴とビンディングシューズの両方で乗ることができます。

小ささゆえにクリートキャッチがしにくいSPDですが、このペダルはケージが大きくてペダルをとらえやすくなっています。

いちいちペダルを交換せずにフラットペダルとビンディングペダルの両方を楽しみたい方におすすめです。

 

一度ビンディングペダルの魅力を味わってしまうとフラットペダルで自転車に乗るのがイヤになるほどです。しかし街中で乗ることが多いクロスバイクにビンディングペダルを付けるのは、それなりのデメリットを受け入れることが必要です。自分が乗る条件を判断して使うようにしましょう。