初心者が注意したいロードバイクの乗り方を3つ

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ロードバイクの乗り方~走る場所

正しい姿勢位置が決まったらロードバイクで実際に走りましょう。

ロードバイクはアスファルトやコンクリートの舗装路面を走ることを考えられています。歩道のような段差があるところを走るのは苦手ですし、破損やパンクの恐れがあります。

ロードバイクは基本的には車道の左側を走るようにします(自転車は道交通法において軽車両なので、ロードバイク以外の自転車も車道を走ることが義務づけられています)。前照ライトや後尾ライトは必ず付けましょう。

車道を走るときは自動車やオートバイに注意して左端の白線付近を走りましょう(鋭利なゴミや小石があるのであまり左隅は走らないほうがいいですよ)。

ロードバイクの乗り方~姿勢

ロードバイクはハンドル・ペダル・サドルの3点に体重を分散して乗ります。普通の自転車ではとても無理な長距離を、ロードバイクだと走れるのはこの体重分散が理由のひとつです。

ところがロードバイクに慣れないうちは上半身や腕をピンっと突っ張ったまま乗ってしまうので、体のあちこちが痛くなってしまいます。肘を少し曲げて上半身はリラックスする感じで乗りましょう。

そして道路の凸凹を通過するときには、上半身と腕を柔らかくして衝撃を吸収するようにしましょう。ドロップハンドルの握る場所の基本はブラケット部です(ブレーキ、シフトレバーが付いている根元部分)。

親指と薬指で輪を作るような感じでブラケットを握ります。輪を作らないで握ると不意な衝撃などで手がブラケットから離れてしまうので大変危険です。

ブレーキには人差し指と中指を掛けておきます。これもとっさのときすぐにブレーキを掛けられるようにするためです。向かい風が強いときやスピードを上げたいときには、ハンドル下部(下ハン)を握ります。特に強い向かい風の際には下ハン+前傾姿勢を深くすると風の抵抗を減らすことができます。

急な上り坂などでスピードが出ない状況では、ハンドル上部のフラット部分を握って上体を起こすことにより呼吸がラクになります。

ロードバイクの乗り方~シフトチェンジ

ロードバイクにはクランクが2~3速、ホイールのカセットスプロケットに8~11速のギアが付いています。これらを上手くシフトチェンジすることにより、歩くのも大変なほどの急坂を登れたり高速で走れます。

現在多くのロードバイクでは、左右のブレーキレバーにシフトチェンジレバーを兼用させているものが主流です。シフトチェンジ方法はメーカーにより違うので事前に確認して練習で慣れておきましょう。

シフトチェンジで特に注意することは、カセットスプロケットの1~3速あたりに(一番大きいギアが1速)チェーンが掛かっているときには、クランク大ギアから小ギアへの変速をしないことです。

クランク大ギアから小ギアへの変速をするときには、先にカセットスプロケット側を4~6速にギアを上げてからクランク小ギアに変速しましょう。こうすることにより「チェーン落ち」リスクを格段に減らすことができます。

チェーン落ちはチェーンでフレームに傷を付けるだけでなく、急に駆動が抜けることによる転倒の恐れが非常に高いので、できるだけチェーン落ちを避けるようにしましょう。

フロントディレイラーチェーンフォールプロテクターを付けるのも有効策です。

ロードバイクの乗り始めは上半身に力を入れてしまい、腕や肩が痛くなるかもしれません。しかしベテランライダーでも腕を伸ばしたまま乗っている人が多く、意識して乗らないとリラックスして乗る感じにはなかなかなれません。落車や怪我の多い人は上半身に力が入っていることが原因のひとつですので早いうちからリラックスする癖をつけるようにしてください。