この記事の目次
ロードバイクのクイックレリーズ
クイックレリーズをちゃんと締めていますか?
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車は、「クイックレリーズ」によって前後ホイールをフレームに固定しています(クイックリリースやクイックレバーと呼ばれることもありますが意味は同じです)。
クイックレリーズはその名の通り、すばやくホイールを脱着することができます。しかし誤った使い方をすると、命に関わる重大事故を引き起こすことがあります。
クイックレリーズを締める前に確認しておきたいポイント
フレームに装着する前にホイールからクイックレリーズを外して点検しておきましょう。
※画像はカンパニョーロ ゾンダのクイックレリーズです。
レバーがスムーズに動くのか
砂や泥などが詰まるとレバーの開閉がスムーズにいかないことがあります。開閉を確認して、必要なら掃除しておきましょう。
雨中走行後にメンテナンスを怠ると、シャフトや調整ナットが錆びてしまうことがあります。錆びは落として防錆処理をしておきます。
なお、少しでも不安を感じたら新品のクイックレリーズに交換してしまったほうが、精神的に見ても安心できます。
バネの向きに注意
クイックレリーズシャフトに円すい状のバネが2つ付いていますが、圧縮された直径が小さいほうが内側に向いているか確認します。
クイックレリーズの締め方
ロードバイクを正立させてホイールをはめる
ホイールをフレーム(フォーク)にセットしたらクイックレリーズを締めますが、その前にホイールが所定の位置にちゃんとはまっているか確認します。
ロードバイクの天地を逆さまにしてホイールをはめる人がいますが、ホイールが所定の位置にはまらないことがあるのでロードバイクを正立させた状態でホイールをはめてください。
クイックレリーズのレバー位置と角度に注意
基本的にクイックレリーズのレバーは、進行方向の左側(スプロケットの反対側)に位置するようにします。もちろん前後共にです。
レバーの角度はフロントはフォークより後ろ、リアは後三角の二辺(シートステーとチェーンステー)の中間で締めるようにします。
フォークやステーの延長線上にレバーの角度を合わせて締めると、外すときに困難になるだけでなく、レバーとフォーク・ステーが干渉して傷や緩みの原因になるので注意してください。
レバーは両手で押して締められる程度にする
レバーの締め具合はできるだけきつくしたいところですが、あまりきついとレバーを破損することがあります。あいまいな表現になりますが、両手で押して締められる程度がベストだと思います。
レバーの締め具合は反対側にある調整ナットの締め込みで調整します。調整ナットを回すときはレバーを起こしてから回すようにします。
※レバーを倒したまま調整ナットを締めこんでホイール固定をする人がいるようです。このやり方だとホイールをしっかり固定することができず、脱落の恐れがあるので絶対にやらないようにしてください。
自転車マニアに人気の「グローバル サイクリング ネットワーク」でもクイックレリーズの使い方動画を公開しています。全編英語ですが、参考になりますね。
簡単にホイールが脱着できて便利なクイックレリーズですが、しっかり取り扱わないと走行中にホイールが外れて非常に危険です。正しく取り扱って安全にロードバイクを楽しみましょう。