サイクリングには他の運動と違う利点があります。サイクリングの特徴を知っておき、最大限に効果を生かしましょう。
サイクリングは長時間の運動が無理なくできる
自転車に乗ると体重はサドルとペダル、ハンドルの3点で支えられています。
ランニングをすると着地時の衝撃で膝に負担が掛かりやすくなりますが、サイクリングでは適切な乗車姿勢であれば膝などにほとんど負担が掛かりません。
また、ランニングとサイクリングで同じ距離を走った場合の消費カロリー比較では、サイクリングのほうが約1/3程度と少ないので、長時間の有酸素運動を行うことができます。
一気に激しい運動をして止めるのではなく、長時間に渡ってほどほどの運動をすることができます。
サイクリングは筋肉の負担が少ない
ランニングもサイクリングも同じ有酸素運動ですが、ランニングでは足を上げるときには筋肉が縮み、着地のときには筋肉が引き伸ばされることで連続運動になります。
一方、自転車に乗っている場合には筋肉が縮むことだけでペダルを漕いでいます。
筋肉が引き伸ばされる運動を続けていると筋肉の繊維が破壊され、筋肉痛が起こりやすくなると言われています。
例えるなら歩いて坂道を下るほうが(筋肉が伸ばされる)、坂道を登る(筋肉が縮む)よりも筋肉痛になりやすいことが知られています。
自転車に乗ってサイクリングをすると、筋肉が引き伸ばされながら力を発揮することが少ないので筋肉への負担が少なく、怪我を抑えることができますので健康増進に役立ちます。
加齢に伴う筋力低下の予防になる
人間は年齢を重ねるにつれて自然と下半身の筋力が衰えてきます。
体全体の筋肉量の2/3が下半身にあります。自転車で次のような練習をすれば足腰の衰えを防げるかもしれません。
・5分間だけ最大に近い運動量で自転車を漕ぐことを週に3回だけ行ってみましょう。3ヶ月ほどで太ももの筋力がアップし、歩くことが楽になるかもしれません。
脂肪代謝に効果がある
自転車に乗ってサイクリングすることに慣れてきたら休日にロングライドに出かけてみてはどうでしょうか。運動エネルギーは主に糖質と脂肪が分解されて供給されます。
運動強度が高くなり時間が短いほど糖質が分解され、逆に運動強度が低く時間が長くなるほど脂肪の分解が盛んになります。
そのため長時間に渡って運動を行うことができるサイクリングは、筋肉の中で脂肪を燃焼させるのに効果的な運動であることが分かると思います。