アルミ・クロモリ・カーボンの違い【クロスバイク】

クロスバイクは素材によって走りや乗り心地が違う

スポーツ自転車の仲間であるクロスバイクは、フレームフロントフォーク素材によって走りや乗り心地がかなり変化します。

クロスバイクの初心者が素材選びをすることは難しいかもしれませんが、代表的な素材や特徴を知っておきましょう。

クロスバイクの性格を決定するフレームとフロントフォーク

クロスバイクは全体の骨格となる「フレーム」と、前輪を保持する「フロントフォーク」で構成されています。

また、フレームやフロントフォークは素材によって衝撃吸収性や剛性感、重量が変化します。

固い素材を使ったフレームやフロントフォークは、ペダルからの入力をロスなくタイヤに伝えることができます。しかし乗り心地が悪くなるというデメリットがあります。

反対に柔らかい素材を使うと力が逃げやすくなるというデメリットはありますが、衝撃吸収性がよくなって疲れにくくなります。

クロスバイクの代表的な素材はアルミクロモリカーボンの3つです。

フレームとフロントフォークを同じ素材で作るのが基本ですが、フレームとフロントフォークの素材を変えて特性をコントロールしているものもあります。

素材によるクロスバイクの特徴

アルミ製クロスバイク

アルミニウム合金は、クロスバイクでもっとも多く使われている素材です。

アルミの特徴は固さです。

素材自体に振動吸収性がないので、ダイレクトな突き上げ感があって乗り心地がよくありません。

しかしペダルの踏力を、ロスなくタイヤに伝えることができるというメリットがあります。

その固さから乗り心地が悪いアルミですが、価格と重量のバランスがよくてスポーティーな走りを体感できる人気の素材です。

デメリットは折れやすくて意外と寿命が短い点です。

➤➤➤クロスバイク【アルミ】

 

クロモリ製クロスバイク

クロームモリブデンは、簡単にいえば鉄です。

さびやすくて重量があるクロモリですが、柔らかい乗り心地で振動吸収性に優れているメリットがあります。

また価格が安くて耐衝撃性に優れている特徴があります。

クロモリ製クロスバイクは細身のパイプで構成されるので、クラシカルでおしゃれな雰囲気を求める方に人気があります。

➤➤➤クロスバイク【クロモリ】

 

カーボン製クロスバイク

非常に高価な素材であるカーボンは、高剛性と優れた振動吸収性を両立した素材です。

軽量でありながら、ペダルの踏力をロスなくタイヤに伝えることができる高剛性を持っています。

さらに振動吸収性のよさによる優れた乗り心地を実現します。

カーボンのデメリットは価格の高さです。そして強い衝撃が加わると折れやすいということがあります。

➤➤➤クロスバイク【カーボン】

 

フロントフォークの素材

フロントフォークの素材は、クロスバイクの乗り心地に大きな影響を与えます。

一般的にフレームと同じ素材で作られることが多いフロントフォークですが、「アルミフレーム+アルミフロントフォーク」の組み合わせが一番乗り心地が固くなります。

アルミやクロモリフレームにカーボンフロントフォークを組み合わせたクロスバイクは、全体の価格を抑えながら優れた乗り心地を体感できるでしょう。

クロスバイクのフロントフォークにサスペンションを装備したものがありますが、MTBほどの悪路走破性を要求されないためにサスペンションを採用しているクロスバイクの数は減少傾向にあります。

 

予算が許すならカーボン製のクロスバイクが軽量で乗り心地もよくておすすめです。しかし通勤や通学で普段使いする目的ならアルミ製クロスバイクを選ぶのが無難です。アルミ特有の固さが気になるならカーボンフロントフォーク装着車を選びましょう。