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ロードバイクを持ち運ぶ「輪行」ができるようになると行動範囲が広がる
ロードバイクは自分の足を使って様々な場所に行くことができる魅力的な乗り物です。
しかし自走の場合は移動距離や時間の制限があるので、行動範囲が限定されてしまいます。
そんなときは「輪行」を利用すると行動範囲がグンと広がって、ロードバイクをより楽しむことができます。
そこで今回は輪行のやり方や輪行袋のおすすめについて紹介していきます。
ロードバイクを持ち運ぶ「輪行」とは
輪行(りんこう)とは電車・飛行機・バスといった公共交通機関を使って自転車を運搬することです。
ただしロードバイクをそのままの姿で車内(機内)に持ち込むことができないので、分解して輪行専用袋や箱に入れて運びます。
輪行のメリットは地理的に離れているサイクリングの名所などに気軽に行けることです。
ロードバイクは長距離を走れる乗り物ですが、200キロも300キロも離れた場所に行って帰ってくるのは1日ではとても厳しくて現実的ではありません。
しかし輪行であれば目的地の近くの駅まで電車で行って、サイクリングを楽しむことができます。
輪行ができるようになると今までいけなかった場所に行けたり、移動時間の短縮や体力の温存ができるので上手に利用してみましょう。
輪行には輪行袋が必要
公共交通機関を使って自転車を運ぶときは「輪行袋」とよばれる専用の袋に入れなければなりません。
これは他の乗客に危害を与えたり、車内や機内を汚さないためであって、自転車を輪行袋内に完全に収めることが各公共交通機関によって義務付けられています。
輪行袋は専用のものが市販されていますし、裁縫に自信のある方は自作している人もいます。
しかし大きなゴミ袋や自転車カバーを流用して輪行袋の代わりにするのはルール違反です。
他の乗客に迷惑を掛けるばかりでなくて、輪行そのものが禁止されてしまう可能性があります。必ず専用の袋を使って輪行を楽しみましょう。
輪行袋の種類
フレームを入れる向きによって輪行袋の種類が異なります。
縦型の輪行袋
フレームを立てて入れるタイプで、もっともコンパクトにまとめることができます。
最小スペースの占有で済むので他の乗客の迷惑になりにくいメリットがありますが、収納にコツが必要でリアディレイラーを保護するエンド金具が必要です。
これから輪行を始めようとする方にはぜひ縦型でチャレンジすることをおすすめしますが、輪行初心者にはやや敷居が高い方法かもしれません。
横型の輪行袋
フレームの天地を逆さまにして入れるタイプです。横型のメリットは輪行初心者でも出し入れが簡単な点ですが、横幅がかなり長くなって乗り物内でかなり気を使います。
輪行するときは前後輪を外したフレームにタイヤを固定してから、輪行袋に入れるのが基本です。これは縦型でも横型でも同じです。
ところが前輪だけ外して収納する輪行袋が市販されていて、このタイプは各公共交通機関が定めている規定サイズをオーバーして使えないので注意しましょう。
輪行袋のおすすめ
縦型輪行袋の定番がオーストリッチL-100
縦型の輪行袋の定番中の定番がオーストリッチL-100です。
生地が薄くて非常に軽量で、ボトルケージに収まるほどコンパクトにたためますが、耐久性が高くて使いやすい輪行袋です。
オーストリッチの輪行袋にはタイヤポケット付きのものがありますが、最終的にタイヤポケットを使わなくなることがほとんどなので、タイヤポケットが付いていないL-100を買うことをおすすめします。
大き目サイズのフレームならオーストリッチE-11
フレームサイズが大きいと輪行袋に入りきらないことがありますが、オーストリッチE-11ならたいていのフレーム収納が可能です。
本来は29インチMTB用ですが、身長が180cm以上あるようなロードレーサーに最適な輪行袋です。
縦型輪行袋にはエンド金具が必要
縦型輪行袋を使うときはリアディレイラーを保護するエンド金具が必要です。
しかし市販されているエンド金具の多くは高さが90mm程度しかなくて、ワイヤーが地面に接触して負担を掛けてしまうことがあります。
TIOGAのリアエンドホルダーは高さが105mmあるので、地面からのクリアランスが確保できるのでおすすめです。
女性におすすめな横型輪行袋がグランジ キャリーキャリー
女性もしくは身長が低い男性をターゲットにした、520mm以下のフレームがピタリと収まる輪行袋です。
前後輪を外すだけで収納できるように工夫されていて、エンド金具が必要ないので初心者でも気軽に輪行に挑戦できます。
もともとが小さいフレーム収納をターゲットにしているので、横型にありがちな横幅の広さが気にならず、各公共交通機関の規定サイズもクリアしています。
この動画はオーストリッチ ロード320輪行袋を使っていますが、縦型であれば基本的に同じやり方で収納します。
輪行袋を使いこなすには慣れが必要で、いきなり駅で実践するのは無謀といえます。
最低でも5回以上は出し入れの練習をして、自分なりのコツを覚えてから輪行に出掛けるようにしましょう。