スポーツ用自転車の事故・取扱いに注意

ロードバイククロスバイク乗りにとって気になるニュースがありました。「スポーツ用自転車の事故・取扱いに注意」というニュースです。

概要としては、

  • 最近では趣味やレジャーだけでなく通勤、通学用としても利用されるようになったスポーツ用自転車ですが、日頃の点検や専門知識の不足により大きな事故につながっている。
  • 自転車全体の売り上げに占めるスポーツ自転車の割合は8年前の2倍近い10%近くまで増加している。
  • その一方で、全国の消費生活センターに寄せられたスポーツ用自転車での事故に関する相談も増加している。
  • スポーツ自転車で事故が発生したときには重症化する傾向がある。
  • スポーツ自転車の事故、危害に関する相談の特徴としてフロントフォーク、サドル、ディレーラーハンガー、クイックレリーズハブといったスポーツ自転車特有の構造や取扱いが不具合の原因となっていることが多い。

という内容のニュースです。

たしかに最近は街中でロードバイクやクロスバイクに乗る人を多く見かけるようになりました。しかしながら、ファッション感覚でスポーツ自転車に乗る人も多くいるようで、ヘルメットを着用していなかったり、ズボンの裾がチェーンに絡まりそうになりながら乗っている人がいたりするのも事実です。

本来は競技や趣味の専用機材であるスポーツ自転車を普段使いする場合には、それ相応の知識やメンテナンスが必要ですし、ヘルメットやグローブなどの最低限の安全装備が必要になってきます。

今回のニュースで取り上げられている事例のほとんどはスポーツ自転車愛好家から見れば未然に防げることばかりです。サドルの取り付けが緩んでいて転倒したとか、クイックレリーズがしっかりと締まっていなかったために車輪が外れて大怪我をしたとか。

これらは事前に点検していれば防げた事例が多かったことでしょう。でも、ママチャリと同じ感覚で点検も何もせずに乗りっぱなしだったら、事故が起きる確率は高まるでしょう。

「事故を起こすと歩行者なども怪我をさせる恐れがあります。スポーツ自転車に乗る人は一般の自転車以上に普段から入念に点検を行いましょう」これに尽きますね。

国民生活センターから発表された詳細内容はこちらです
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20150618_1.pdf