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便利なミッシングリンクだが取り付け向きを間違うと危険
ロードバイクの駆動系をメンテナンスするときに、チェーンを脱着する方が多いと思います。
このときに便利なのが「ミッシングリンク」です。
しかしミッシングリンクには取り付け方向があり、向きを間違えると走行中にチェーンが脱落する危険性があります。
ミッシングリンクはワンタッチでチェーンの脱着ができる便利なパーツ
ロードバイクからチェーンを外すときはチェーンカッターを使ってコネクティングピンを抜きます。
チェーンを装着するときは、新しいコネクティングピンを挿入して繋がなくてはなりません。
これらは経験や勘を強く要求する作業なので、ロードバイク初心者がなかなか手を出すことができないメンテナンス箇所です。
ミッシングリンクとはワンタッチでチェーンの脱着ができるとても便利なアイテムです。
ミッシングリンクで有名なメーカーはKMCですが、最近になってシマノも発売を開始しています(シマノはクイックリンクとよんでいる)。
ロードバイクのチェーンは頻繁に洗浄するパーツですが、ミッシングリンクを使っていると簡単にチェーン脱着できるのでとても便利です。
ミッシングリンクを逆向きに取り付けると走行中に外れる可能性がある
KMCのミッシングリンクには9Sや10Sといった刻印が打ってあります。この刻印をチェーンステーの上側で合わせるのか、下側で合わせるかによってミッシングリンクの向きが180度違ってきます。
KMCのパッケージ裏に使用方法が書いてありますが、チェーンステーの上側で合わせるのか下側で合わせるのか書いていないので迷うところです。
そもそもこの刻印の存在を気にせずに装着している方がいるかもしれませんが、逆向きに付けると走行中にミッシングリンクが外れる可能性があるので要注意です。
正しい取り付け向きは「b>チェーンステーの上側で刻印の文字を合わせる」です(チェーンステーの下側では刻印の文字が逆さまになります)。
ミッシングリンクを逆向き(チェーンステーの上側で刻印の文字が逆さまの状態)に取り付けた場合、フロントディレイラーがインナーからアウターに変速するときにミッシングリンクが外れる方向に力が掛かります。
走行中にチェーンが脱落するととても危険なので、ミッシングリンクの取り付け向きを間違えないよう十分に注意してください。
ミッシングリンクは繰り返し使えるのか
容易にチェーン脱着ができるミッシングリンクですが、繰り返し使うことができるのでしょうか。
10速までは何度か繰り返し使用できるけれど11速は再使用禁止ともいわれます。人によっては脱着回数を決めて交換している方もいるようです。
私もミッシングリンクを使っていますが10速用が5回程度、11速用は2~3回脱着したら交換するようにしています。
あまり神経質にならなくていいのかもしれませんが、プレートとピンのはめ合いが緩くなったときが交換タイミングかもしれません。
11速用のミッシングリンクは再使用禁止なので使う意味がないという方がいます。
しかしコネクティングピンを使ったチェーン接続がうまくできない初心者であっても、ミッシングリンクを使うことである程度の水準を保ちながら容易にチェーン接続ができる意味は大きいと思います。