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ロードバイクではタイヤよりもチューブ選びが重要
ロードバイクでは、軽量でパンクしにくいタイヤを選ぶことが重要です。
しかしタイヤとチューブが別々になっているクリンチャータイプでは、タイヤだけでなくチューブ選びも大切なポイントです。
同じタイヤでもチューブの種類により、軽さや乗り心地がかなり変化します。
ここではロードバイクに重要なチューブの選び方やおすすめを紹介していきます。
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ロードバイクのチューブの種類とは
ロードバイクのチューブは、素材の材質により大きく2種類に分けられます。
ブチルチューブ
ロードバイクだけでなくクロスバイクやママチャリなど、多くの自転車に使われているのがブチルチューブです。
パンクしにくく、空気抜けが遅いのでとても使い勝手が良いブチルチューブですが、重く、乗り心地が固いというデメリットがあります。
しかしロードバイク用に販売されているブチルチューブには、肉厚を薄くした軽量タイプがあり、パンクしにくさはそのままに軽さを追究したものが人気を集めています。
ラテックスチューブ
天然ゴムを使ったラテックスチューブは、主にレースシーンで人気のチューブです。
ラテックスチューブの最大のポイントは軽さです。一般的な厚みを持つブチルチューブと比較すると半分くらいの重量しかありません。
空気圧を高くしてもしなやかなために乗り心地が良く、引裂きに強い性質があるためにパンクに強い特徴があります。
ラテックスチューブのデメリットは空気抜けの早さです。
一週間も放置するとぺしゃんこになっていることがあるくらい空気抜けが早いので、こまめな空気補充が必要です。
高熱に弱いため、カーボンクリンチャーホイールに使用するとブレーキング時に破裂することがあります。
チューブを選ぶときにはサイズとバルブ種類に注意
ロードバイクのチューブにはブチルとラテックスといった素材以外にも違いがあり、自分のホイールやタイヤに合ったチューブを選ぶ必要があります。
チューブのサイズ
チューブにはサイズがあり大きさと太さが異なります。ロードバイクで多く使われている大きさは『700』です。
チューブの太さは18~23Cや23~25Cといった感じで対応できる幅が表示されているので、自分のタイヤ幅が合致する太さを選びましょう。
バルブの種類
ロードバイクで主に使われているバルブは『仏式バルブ(フレンチバルブ)』です。米式や英式バルブを選ばないようにしましょう。
バルブの長さ
40mmとか60mmといった寸法が記載されていますが、これらはバルブの長さを表しています。
バルブの長さは使用するホイールのリム高により選ぶ必要があり、短すぎれば空気を入れることができなくなります。
チューブを選ぶ際には必ずホイールのリム高を覚えておき、リム高+20mm程度の長さのバルブを選ぶようにしましょう。
例えばカンパニョーロゾンダC17ホイールの場合、フロントリム高26mm、リア30mmなので、バルブ長50mm程度のものを選べば問題なく使うことができます。
おすすめのロードバイク用チューブ
それではブチルチューブとラテックスチューブのおすすめを紹介していきましょう。
ブチルチューブのおすすめ
高性能タイヤで有名なヴィットリアのチューブです。
42mmバルブ長で80gとまずまずの軽さですが、その分パンクには強く、ロングライドでも安心して使うことができるチューブです。
軽量ブチルチューブのおすすめ
ブチルチューブながら0.6mmの薄さでラテックスチューブ並みの軽さを誇る軽量チューブです。
36mmバルブ長で65gと抜群な軽さながらパンクに強く、普段使いできる軽量チューブとしておすすめできます。
私もマキシス ウルトラライトチューブを3年間ほど愛用していますが、一度もパンクに見舞われたことがなく、今では軽量ブチルチューブといえばこのマキシス ウルトラライトチューブしか使っていません。
対応幅が18~28Cとほとんどのタイヤサイズで使える点もポイントです。
なお、マキシスチューブにはもうワンランク軽いフライウエイトチューブがありますが、非常に極薄なためレース専用品として使うならおすすめできます。
ラテックスチューブのおすすめ
フランスのタイヤメーカーとして有名なミシュランが販売するラテックスチューブです。
75gと軽量で、ラテックスチューブならではの転がりの良さや快適な乗り心地を、比較的お求めやすい価格で楽しむことができます。
日本製のソーヨー ラテックスチューブですがポイントは何と言っても48gの軽さです。
私もラテックスチューブはこのソーヨーを使用していますが、他のチューブから交換したときの漕ぎ出しの軽さは未だに覚えているほどの衝撃でした。
劣化防止のためアルミ袋に入れられるなど徹底した品質管理が特徴で、非常に安心して使うことができるラテックスチューブです。
チューブを組み込む前にはタイヤとの貼り付きを防止するために、タイヤパウダーをタイヤ内側とチューブに塗布しましょう。
ひと手間掛けてあげることにより、不意のトラブルやパンクを防いで快適なサイクリングを楽しむことができます。