シマノ コンポーネントの互換性について【4600・5700・5800・6800】

シマノ コンポーネントの互換性に関する質問

今乗っているロードバイクにシマノ5700シリーズが付いていますが、5800や6800のコンポを使ってグレードアップできますか?

 

ブレーキやフロントディレイラーなど互換性のあるパーツがありますが、STIレバーやリアディレイラーのように全く互換性のないパーツもあります。

 

4600や5700シリーズでも現行11速グレードのパーツでグレードアップが可能

11速が登場して影が薄れた感があるシマノ10速コンポーネントですが、まだまだ現役で使っている人も多くいます。

でも11速の出来の良さを聞いてしまうと総取り換えしたくなりますが、結構お金が掛かります。しかし4600Tiagra5700 105シリーズでも11速シリーズのパーツを使ってグレードアップが可能です。

ブレーキは流用できる

11速コンポーネントの流用でもっとも効果が高いのがキャリパーブレーキです。

BR-5800やBR-6800、BR-9000のブレーキは左右対称デュアルピボット式ブレーキアーチSLR EV採用により制動力やコントロール性が大きく向上しています。

10速用ST-4600やST-5700 STIレバーでも使うことができるので、まずは11速用ブレーキを導入するのが費用対効果のことを考えてもおすすめだと思います。

なお新Tiagra4700シリーズも11速用ブレーキに交換可能です。

BR-9000は別格ですが(値段もですが)、BR-5800とBR-6800を比較したところ、価格差ほどの違いは体感できなかったので好みで選べばいいと思います。

フロントディレイラーも流用可能

11速コンポーネントになって大きく性能アップしたのはブレーキとフロントディレイラーです。

FD-4600やFD-5700 フロントディレイラーは、はっきりいって変速性能がよくありません。シマノでは公式にアナウンスしていませんが、ST-5700 STIレバーで11速用フロントディレイラーが作動することを私自身のロードバイクで確認しています。

ST-4600 STIレバーで11速用フロントディレイラーを使っている人もいるようです。

10速用フロントディレイラーと11速用フロントディレイラーの性能は雲泥の差があるので、ぜひ交換しておきたいパーツです。

なお、10速用フロントディレイラーと11速用フロントディレイラーではワイヤー固定位置が大きく異なるのでインナーワイヤーの交換も必要になります。

FD-5800とFD-6800の性能差はほとんど分からないので、どちらを選ぶのかは好みですね。

シマノ コンポーネントの互換性:その他

その他に互換性があるパーツはあるのか

11速用クランクを10速コンポで使うことができます。反対に10速用クランクを11速コンポで使えるようなので、予算が足りないときはクランク以外のコンポを揃えれば、とりあえず11速化ができます。

11速用チェーンと10速チェーンは互換性があります。10速コンポに11速用チェーンが使えて、逆も可能です。

正確なデータがないので確信的なことはいえませんが、私の体験では11速用チェーンのほうが伸びにくくて長く使えました。SIL-TECが効いているのかもしれません。

互換性のないパーツ

STIレバーとカセットスプロケットは10速と11速で互換性がありません。

リアディレイラーも10速と11速では互換性がありません。10速までの時代は変速段数が違っても流用できましたが、11速になってワイヤーの引き量が変わったので使えなくなりました。

ややこしいのが新Tiagra4700シリーズです。4700シリーズは10速ですが、STIレバーとリアディレイラーが11速シリーズと同じ引き量になっているので、同じ10速である4600や5700には使えません。

 

デュラエースR9100シリーズが発表されたので、6800シリーズや5800シリーズも順次モデルチェンジしそうです。しかしそのたびに追いかけていたらお金が掛かりますし、10速でもまだまだ問題なく使えます。11速のパーツをうまく流用しながら、賢く10速を使っていきたいですね。