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鼻腔を拡げて呼吸をラクにするブリーズライトはヒルクライムに効果があるのか
ロードバイクでヒルクライムをしているときの課題は呼吸の苦しさの緩和です。
➤➤ロードバイクでヒルクライムが速くなる呼吸法【心肺機能】にも書いてあるように、呼吸法を見直してトレーニングを重ねてみましたが苦しさは変わりありません。
しかしタイムは向上しているのでパフォーマンスアップには貢献しているようです。
そこでさらにヒルクライムに強くなるべく、『ブリーズライト』による吸入効率アップを試してみました。
ブリーズライトとは
ブリーズライトはプラスチックバーの反発力で、鼻腔を拡げて鼻の通りをよくするテープです。鼻テープや鼻呼吸テープとも呼ばれています。
そもそも商品のコンセプトは、睡眠時の鼻詰まりを軽減して呼吸をラクにすることで快適な睡眠をサポートすることです。
しかしそれ以外にも、スポーツをするときに鼻呼吸の効率アップを狙う効果もあるようです。実際にマラソンや駅伝の選手がブリーズライトを鼻に貼って走っている姿をよく見かけますね。
ブリーズライトの原理は簡単で、鼻に貼られたプラスチックバーが真っすぐに戻ろうとする力で鼻腔を拡げるだけです。カットしたプラ板と絆創膏があれば作れそうな気もします。
ロードレース界の現役最強クライマーと言われているアルベルト・コンタドール選手も、ブリーズライトのようなものを鼻に付けてレース参戦していますね。
鼻腔を拡げる効果を狙った商品として他に有名なのは『タービン』です。
ブリーズライトは鼻の外に付けますが、タービンは鼻の中に装着して鼻腔を拡げて空気摂取量のアップを狙います。
こちらはツール・ド・フランスの覇者であるクリス・フルーム選手が使っているようです。
どちらも効果があることが証明されているようですが、今回はブリーズライトを使って検証してみました。
ロードバイクで追い込むときはブリーズライト
ヒルクライムのときにブリーズライトの効果が感じられた
ブリーズライトにはスタンダードと、より強い効果を望めるエクストラがありますが、今回はスタンダードを使用しています。
まずは普段行っているローラー台トレーニングでブリーズライトを試してみましたが、低負荷時には何も変化を感じません。しかし負荷とケイデンスを上げて追い込んだときに、空気吸入量が若干増えたような気がしました。
続いてはヒルクライムです。ヒルクライムではいつもより速いタイムを出すことができました。普段は15分をなかなか切れないところが、ブリーズライトを付けて走った結果、15分を切ることに成功しました。
約20秒ほどのベスト更新ですが、最大心拍数に近い状態での呼吸に差が出ていることを感じられます。苦しさは変わらないけど、口と鼻全開で空気を吸うときに、もう一口分余分に空気が吸えるような感覚です。
もちろんブリーズライトを付けるだけで肺活量が増えることはないですが、付けていることによる鼻呼吸への意識向上や鼻の通りのよさはパフォーマンスアップに繋がっていると実感しました。
なおブリーズライトを貼る前に、顔を洗うかウエットティッシュなどで鼻を拭いて油分を取り除いておきましょう。汗をかきやすいスポーツ時には、より入念に脱脂しておかないとすぐに剥がれてしまいます。