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ロードバイクのトレーニングにおすすめなローラー台
ローラー台のメリットはいつでもトレーニングできること
ロードバイクで速く走ったりヒルクライムに強くなるには、毎日のように実走するのが一番効果的です。
しかし平日に仕事をしている人は自転車通勤をしていない限り、週末にしかロードバイクに乗らないでしょう。
そこでおすすめなのがローラー台を使ったトレーニングです。
ローラー台なら雨の日でも深夜でも好きな時間にトレーニングできます。
ローラー台の最大のメリットは、トレーニングを止めたくなったらすぐに終えられることです。
実走トレーニングだと、途中で止めたくなっても家まで走って帰る必要があります。
実走で追い込んだトレーニングをしたら疲れ果てて帰れなくなるかもしれませんが、ローラー台なら帰宅の心配がありません。
ローラー台の選び方
各メーカーから多種多様なローラー台が発売されています。
高強度のトレーニングからダイエット目的の軽い運動など、ローラー台に求める理由は様々ですが、住環境や使用目的に合ったモデルを選びましょう。
ローラー台を選ぶポイント
- 使用目的に合ったローラー台
- 静寂性の高さ
- 予算に見合う価格
ローラー台を選ぶときに失敗しやすいのが騒音問題です。ローラー台はどんなモデルでも必ず摺動音が発生します。
特に集合住宅に住んでいる人は静寂性に優れたモデルを選ばないと、近所迷惑が心配でまったく乗ることができなくなるかもしれません。
使用目的や予算ばかりを重視すると、思わぬ失敗をすることがあるので静寂性の高さには特に注意して選びましょう。
ロードバイク用ローラー台の種類
ローラー台の種類は主に3種類があります。
- 固定ローラー
- ダイレクトドライブ式固定ローラー
- 3本ローラー
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
固定ローラー
もっともスタンダードなローラー台が『固定ローラー』です。
フレームをローラー台に固定する構造なので転倒の心配がなく、初心者でも安心してトレーニングできます。使わないときは折り畳んで収納できるので小さいスペースでも保管できます。
固定ローラーにはタイヤをローラーに押し付けて使用する『タイヤドライブ』とホイールのリムにローラーに押し付けて使用する『リムドライブ』があります。
リムドライブはローラー台用タイヤが不要ですが、ホイールのリムが消耗するデメリットがあります。
固定ローラーのメリットは前述したように転倒しないことです。
初心者が安心してトレーニングできるのはもちろん、追い込み系の高強度トレーニングでも転倒しないことが大きな安心感に繋がります。
負荷調整ができるのも固定ローラーの特徴です。
低負荷でのLSDトレーニングや、高負荷でのヒルクライムトレーニングなど、様々なトレーニング目的に対応することが可能です。
固定ローラーのデメリットは飽きやすい点です。
しかしテレビや動画を見ながら工夫してトレーニングしている人も多くいます。
タイヤドライブ式の場合はタイヤの消耗が早くなります。そのためローラー台専用タイヤを用意することをおすすめします。
ダイレクトドライブ式固定ローラー
ダイレクトドライブ式は固定ローラーの一種ですが、後輪を外した状態でローラー台に固定して使用します。
ダイレクトドライブ式のメリットは、後輪を必要としないためにタイヤやホイールを消耗することがありません。
ローラーとタイヤ(リム)の摺動音が発生しないので静寂性に優れています。
負荷の掛かり方が自然なので、実走に近い感触を得られるのもダイレクトドライブ式の特徴です。
ダイレクトドライブ式のデメリットは、フレームをセットするたびにリアホイールを外す必要があります。他のモデルに比べて高価な点もマイナスポイントです。
3本ローラー
3本ローラーはその名のとおり前輪1本、後輪2本、計3本のローラー上でロードバイクを走らせるトレーニング機器です。
固定ローラーとは違いフレームを固定していません。
そのためバランスを取るのが難しく、慣れないと転倒します。
またホイールの回転によるジャイロ効果で自転車を自立させるので、ある程度のスピードで走らないと安定しません。
真っすぐに走るバランス力も要求されるため、中~上級者向けといえます。
3本ローラーのメリットは、実際に路上を走っている感覚と極めて近い状態でトレーニングできる点です。
固定ローラーでダンシングするとフレームの損傷が心配ですが、3本ローラーなら気にせずにダンシングできます。
同時にバランス感覚を養うことができるので、全体的なパフォーマンスアップに役立ちます。
3本ローラーのデメリットは転倒することです。
少しでも気を抜くと転んでしまうのでトレーニング中は真剣にならざるを得ません。
3本ローラーは騒音も大きめです。製品にもよりますがテレビの音が聞こえなくなるくらいの摺動音がするので、集合住宅での使用は時間帯を選ぶ必要があります。
製品によってはコンパクトに収納できないので保管場所に困ることがあります。
ローラー台専用タイヤを用意しよう
通常のタイヤでローラー台の上を走ると、あっというまにタイヤが削れていきます。
また発熱によるゴムの劣化が進みやすく、すぐに硬化してしまいます。ローラー台には専用タイヤを使用しましょう。
ローラー台専用タイヤには、
- 音が静か
- 発熱しにくい
- 減りにくい
このような特徴があり、ローラー台トレーニングに最適なタイヤです。
しかしローラー台専用タイヤは、屋外での使用を想定していないので路上走行はできません。
グリップ性能に劣り、紫外線で劣化しやすいためです。
ひとつのホイールでタイヤを履き替えるのは現実的ではありません。
ローラー台専用タイヤには専用のホイールとスプロケットを組み込んでおきましょう。